- 出典:
- 記者名:嶋泰宣
- 記事タグ:1円
本日は、ちょっとずれたお話を。
現在、日本向けに、メイドインナイジェリアグローブ日本初お披露目クラウドファンディングを実施しております。
https://readyfor.jp/projects/re-evolution-africa2?fbclid=IwY2xjawGN95xleHRuA2FlbQIxMAABHU5V0VWkHJvsEeQtEIwXsycatr0IgxOdE314KNWefMchlZTG1qaixIYh4Q_aem_LgH0fwCMWQSY0SLUEHzFxw
何故、今回、ご支援に対するリターンに物品を入れなかったのか?
当然、情を誘ったデジタル物乞いだ!?とか、リターンがないのは…とか、そもそも、アミールって誰よwwとか、ネガティブなご意見も頂戴しております。
どこかでそうなることは分かったうえで、今回は実施しております。
じゃ―何故、分かっててやってるのか???
馬鹿なんですwwってところは置いといてww
世界には、貧困は広がっていて、日本では感じづらいこの貧困。
実際、カナダのバンクーバーに来てまだ2年ですが、ヘイスティングストリートにあふれるホームレス…最近では無差別殺傷事件…日に日に治安の悪化を感じております。世界一住みやすい、住みたい国「カナダ」!はもう都市伝説ですかw
お隣、「アメリカ」もそう。大谷翔平、ワールドシリーズ制覇に王手で湧く「ドジャース」、拠点であるロサンゼルス。貧富の差は拡大し続け、スタジアム周辺にもホームレスが徘徊…。
みんなどこかで、「ホームレス問題どうにかならないかな…」、「治安が悪くなっているのに家賃は高騰…」、「子供を近づけたくない、少しでも安全の確保を」って思っていると思うんです。
でも、アクションはしない、もしくはしている人が少ない。
国が政府が…どこか他人事。
戦争もそう。ロシア、ウクライナのことなどどこ吹く風。
時間の経過とともに興味関心は薄れ、気づけば他人事。
結局は、「他人事」社会なんです。
アフリカのスラムの人たちと、ホームレスは国は違えど、質は一緒だと思っています。住む家もなく、食べるものもなく、犯罪を犯し、今を生きることに必死。
先進国のホームレスと後進国のホームレス(スラム住民)の大きな違いは、
先進国はチャレンジをして、失敗し、ホームレス。
後進国は生まれながらにしてホームレス。
この点は質が異なると思います。ただ、本質的課題のホームレスから脱出し、自立、再度、立ち上がるきっかけが必要で、結果、ホームレス人口の減少が治安の安定化に繋がると思っています。
そこで、思ったこと。あらゆるプラットフォーム、仕組みがIT技術の進化によりデジタル化され、AIの発展と目まぐるしいスピードで進化を遂げています。
でも、寄付、支援ってずっとアナログなまま置いてきぼりになっている気がしました。財団、NGO,一般社団法人。数ある組織の活動はアナログで、地道で泥臭いです。先進国ではシェルターも増え、環境整備が施され、アフリカでも、弊社パートナーのロチャスファウンデーションのように、全寮制で衣食住+教育と、
シェルター開発は進む一方、減らないホームレス。
何故進まないのか???いや、進んではいるのだが、スピード感が出せない。
何故か?
「資金」が足りないからだ。
世界の人口は80億人を突破し、増加傾向だ。
1人が1円を寄付、支援すれば、80億円。単純計算だが、世界の3割がホームレスだったとしても、1人1円で、56億円。1人10円なら560億円。
数年前、弊社はベンチャーキャピタルから出資を受けたことがある。
その時の担当役員に言われた言葉。
「1円の重みを知りなさい。1円も出したくいという気持ちにさせてしまったら、それ以上は得られない。1円を出してもいいと思えたら、そこからは、コミュニケーション次第でいくらでも出せる。この1円を出してもいいかと思えるか、1円も出したくないと思わせてしまうか?1円の重みを知りなさい。」
幸にも、弊社は1円を出してもいいと思っていただき、出資にこぎつけた。
話を戻して。世界中のホームレス。
どこかで救いたい、減ってほしい、そう思っている人は沢山いると思う。
でも、何も実行しない人も沢山いると思う。
実行しないのではなく、実行の仕方が分からない!きかっけがない!
そんな意見もあるでしょう。
今回のクラウドファンディングにリターンがない理由は、世の中の善意って存在するのか?存在した場合、何が1円以上を出してもいいと思うのか?
そんなことを知るきっかけにしたく実施している。
そもそもクラウドファンディングというプラットフォームが適しているのかも分からない。テキストテーマや文章、写真で感情が変わるのかも分からない。
今回のクラウドファンディングは見事に大苦戦している。
会ったことも、知りもしない、ブルキナファソ人のアミールの挑戦。
無論、他人事。
では、街中で見る、出会う、ホームレスは知り合いなのか?
残念ながら、私はバンクーバーのヘイスティングストリートにいるホームレスに知り合いは1人もいない。
でも、心の中で、1人でも多く、再起をかけられるきっかけ、支援をしたいと思っている。
何が正解なのか?何が有効だなのか?
まったくつかめていない現状だが、「他人事」社会の変革は世界で必要だと思っている。
当の私も、「明日はホームレス」という危機感を持っている。
物価の高騰が止まらないカナダ。先進国物価は異常なスピードで進んでいる。
置いてきぼりになれば、明日はホームレスだ。
変えたい想いと変えるきっかけ、他人事から当事者へ。意識の変革と
共感から出来上がる善意の輪を作りあげたい。
そんなモヤモヤを抱えながら、今回のクラウドファンディングを実施。
貧富の差が広まる一方の現代社会。持たざる者に、持つものが、適切にお金を循環させる仕組みを考えたい。
でないと、このままでは2極化が進み、自分よがりの寂しい、つまらない社会になっていく…そんな、世の中、未来に、子供たちを投じたくはない。
1円の重みを感じつつ、モヤモヤするホームレス問題。
どうすることが懸命なのか…今日も葛藤は続く…。