- 出典:
- 記者名:嶋泰宣
- 記事タグ:こんにちはマート
前回のコラムをお読みいただくと、すんなり、ナイジェリアを飛び立ったかのような書き方ですが、わたくし、生まれつき、飛行機運が全くなく…すんなり飛行機に乗れた経験が少ないのです…。
初めてサンフランシスコ、ロサンゼルスへ行った時も、イミグレーションオフィスで、過去に香水を万引きして軽犯罪で留置所へ行ってるだろ!?
(いやいや、アメリカ初めてなので、軽犯罪どころか、
何も出来ませんから…(´;ω;`)ウゥゥ)
とか、旧ユーゴスラビアを周遊したときも、空港入り口ゲート前で、国のサーバーがダウンしたから、パスポートを読み取れないと言われ、4時間待っても復旧せづ、目の前を乗るはずの飛行機が飛び立ったり、グーグルマップには出ていない、謎の渋滞にはまり、飛行機に乗れなかったりと、本当に飛行機運がないんです…
そして、今回も、ナイジェリアのラゴス国際空港。
すんなり搭乗できるはずもなく…航空券の半券を出しなさいと。
私…すぐに、航空券の半券や手荷物のタグとか捨てる癖があり…。
捨ててしまい、持ってない。と言うと…
お前、不法滞在者だろ!?と…。
いやいや…ナイジェリアには観光ビザがなく、ビジネスビザしか入国できません。そんな国かつ後進国に、失礼ですが、わざわざ日本人が、不法滞在しませんってww
幸いパスポートにビジネスビザの印字があり、事なきをへて、次は手荷物検査。
早速、別室へ…。
荷物をガバっと全部開けられ、ナイジェリアベースボール・ソフトボールアソシエーション理事から頂いた、ナイジェリア名物のコーヒーワインを没収。
これ、うまいんだよな!?いいの持ってんじゃん!よこせ!!と…
次は、財布を開けられ、お小遣いくれないと飛行機には乗せられないと( ゚Д゚)
何度も断り、抵抗し、近くにいた空港警察官を呼び、助けを求めると…
おい!?お前、こいつにいくら渡した!?俺にもよこせ!!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!と…
警察官まで、頼りにならないナイジェリア…汚職政治家に、汚職警察官…
マココで子供たちが言っていた、大人が腐っている国「ナイジェリア」。
これが現実か…と悲しく寂しい気持ちになりつつ、5ドルづつ、計10ドルを
奪われ解放…。
日本人でわざわざ、ナイジェリアへ行く人は少ないでしょうが、もし、行かれる際は、お小遣い要求には、領収書をください。領収書をくれるならば、あげますよ。会社に、領収書なしで、お金を使うと怒られます。領収書は出せますか?
と言うと、めんどくさがって、もういい、あっち行け!となります(笑)
日本の空港でも、手荷物検査は1回なのに、ナイジェリアは6回…。
毎回、荷物をガバっと開けられ、何かくれ…。
ふー…6回の手荷物検査を終え、ようやく搭乗。
お隣の席は、屈強な体をしたナイジェリア人の男性。
私、喫煙者で、トランジットのエチオピアで喫煙所へ。
お隣さんの屈強な男性も喫煙者だったらしく、おーーー!お前もタバコ吸うのか!良かったよ!タバコ臭いって言われないか心配してたんだよ!?と(笑)
エチオピアで意気投合し、その後も、飛行機内で談笑し、深夜12時過ぎに成田空港到着。手荷物が、私が先に出てきたので、彼とはここでグッバイ。
終電もなく、やむなくタクシーで自宅へ帰ろうと思ったところ、屈強な彼が、
きょろきょろしながら困っている様子。どうしたの?と話しかけてみた。
明日、名古屋へ行くんだが、荷物を郵送したかったが、佐川もヤマトも閉まっていて送れないと…。
あぁ、この時間は開いてないから、ホテルへ持っていくしかないねと。
で、ホテルはどこ?と聞くと、ホテル予約をした人と連絡がつかないと…。
あーーー・・・ナイジェリアあるある。予約詐欺の旅行代理店。
代金だけ前金で払わせて、実際は予約なんかしてなく、ドロン(-。-)y-゜゜゜
明日の始発で、名古屋に行きたいということで、私も、品川方面へタクシーで帰るので、彼を一緒に乗せて、品川近辺のホテルを検索。もう深夜のため、ネット予約では空き室がどこもなく、やむなく、電話で問い合わせ。
品川駅前の老舗名門ホテル受付…申し訳ございません。嶋様は宿泊せづに、
ナイジェリア人の方のみが宿泊でしょうか?申し訳ございません。当ホテルでは、アフリカンの方のみでの宿泊は受け付けておりません。
※日本のホテルは、こういう差別が未だにあります…。
ふー…次はビジネスホテルへ電話。
ここでも、宿泊は頂けるのですが、嶋様がチェックインカウンターまでお越しいただき、その方の、身元保証人となり、デポジットも嶋様のクレジットカードも頂けますか?と…。どこまで、アフリカンに信用がないんだか。
はいはい、良いですよと。タクシーを待っていただき、ホテルチェックインカウンターへ。
すると、深夜だったため、空港で両替をしたかったが、USドルしか持っていないと。ナイジェリアは、クレジットカードが流通していないため、原則、
ナイラかアメリカドルで支払う。ホテル受付の方へ、アメリカドルで支払いは出来ますか?と確認。
受け付けておりませんと…。まーないものはないし、使えないものは使えない。
私が宿泊費を払っておくから、ワッツアップ交換して連絡を取り合うことに。
深夜とはいえ、お腹もすくだろうし、最低限、困らない金額を、私の日本円と交換し、事なきを得た。
その後、彼は、始発の新幹線で無事に名古屋へ。
今でも、連絡を取り合うナイスガイ!( *´艸`)!
アクシデントだらけですが、幸い、人のご縁には恵まれて生きてきております。
この、珍道中も、彼との出会いが、この先の、ナイジェリアプロジェクト、
権力者との繋がりへ続いていくのでした。
~続く~