初めてのナイジェリア渡航

出典: 2024年8月20日 記者名: 嶋泰宣 記事タグ: こんにちはマート
初めてのナイジェリア渡航
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 本日より、つらつらと、アフリカ、ナイジェリアへの想いや、こんにちはマートを通じて、どんなことをしたいのか?などなど、書いていきたいと思います。

ナイジェリアへの初渡航は2022年7月。

読売ジャイアンツ、ニューヨークヤンキースで活躍された、「松井秀喜」様の

アフリカオンライン野球教室のスポンサー、現地ボランティアスタッフとして参加しました。

ナイジェリアは、幼少期からサッカーをしておりましたので、世界屈指のサッカー大国なイメージ。野球をやってる子って、そもそもいるの?そんな疑問を持ちながら渡航したことを今でも覚えてます。

なんとなく名前を知っている、ナイジェリア。

そもそもナイジェリアってどんな国?

人口約2億1800万人、平均年齢18歳、アフリカ最大の経済成長率を誇る、巨大な国。しかしながら、観光ビザがないため、原則は2週間のみのビジネスビザでないと入国が出来ない国。2030年には、人口が、約2億8000万人に到達し、アメリカを抜いて世界3位の人口に躍り出ると!?

人口が減り続ける日本に対して、人口爆発、高い経済成長を続けるナイジェリア。

ドキドキワクワクしながら、37時間のフライトを経て、アブジャ国際空港へ。

そこで、待ち受けていたのは…空港職員による、「マニー、マニー」…。

汚職政治家から始まり、アフリカでも唯一とされる、空港職員、空港警察が、お金をせびり、くれないならイミグレを通過させないと…。

はっきり言って、腐った大人たちの国だなと…。無論、払う理由もないので、ノーマニーを繰り返し、強行突破!

インターネット検索していたイメージとは大きく異なり、混沌としていて、国民の大人たちは、どこでも、お金をせびりに来る…。

電力供給も追いついておらず、1日16回の停電は当たり前、シャワーもお湯が出るはずもなく、冷水…。過酷すぎる。日中は常時、40度を超え、高い建物もなく、日陰もなく、入国3日目には熱中症になりました(笑)

ウィルス大国とも異名を持つ、ナイジェリア。

エイズ、エボラ、コロナ、マラリアと言い出したら切りがないほどのウィルス大国。

そんな過酷な環境下で、果たして、オンライン野球教室なんて出来るのだろうか!?不安と何とか開催せねばという責任意識の葛藤を繰り返しながら、まずは、会場の野球グランドへ。

分かってはいたが…、グラウンドは、草は生え放題、ゴミだらけ、赤土で、グラウンド整備もされていないためデコボコ…。こんなところで、まともなオンライン野球教室が出来るのであろうか…開催までの時間で、どうにか、グラウンド環境の改善をせねば!?

オンライン野球教室に参加する子供たちを集め、雑談をしながら、ゴミ拾いから始め、草抜き、グラウンド整備。それでも、人員が足りなく、アブジャ大学の日本語講師に相談し、生徒さんへのボランティアを募り、ようやく、グラウンド整備も完了!

次は、インターネット環境の構築と、電力確保、テレビモニターなどの手配。

幸い、ナイジェリア日本大使館の皆様のご協力で、発電機や、テレビモニターをお借り出来、着々と準備は進み、あとは、本番を待つのみ!!

当日は100名近い、子供たちが参加してくれ、グラウンド整備を再度行い、ガラスやケガに繋がるゴミを入念に拾い、いよいよキャッチボールから。

アジア人と異なり、手足が長く、身長も高く、独特なフォーム。

バッティングも、当てるというよりも、力づくで、パワーで飛ばしている印象。

野球経験はないが、兄が、日本のプロ野球選手として、約20年、プレーしていたので、見るのは好きで、それなりに目は養ってきた。

この恵まれた体格と筋肉、高身長で手足も長く、まともな指導者がついたら、将来的には、日本のプロ野球選手やメジャーリーガーが出てきてもおかしくない!!そのくらい、ポテンシャルが高い印象でした!!

でも、ふとした疑問が…。

サッカー大国であり、世界屈指の戦績を誇る、ナイジェリアで、なぜ、サッカーではなく、野球???

素直に、子供たちに聞いてみた。

返ってきた答えに私は驚愕とした。

「野球は打席が平等にまわってくるから好き!」

そか、サッカーは、同じくボール1個の競技だが、パスが必ず来るわけではない。ボールに触れる時間は個々でまちまちだ。

でも、野球は違う。1番から9番まで、順番に、必ず打席というチャンスが回ってくる。

前述したように、腐った汚職政治家から始まり、腐った大人たち、ウィルス、貧困、どこにも、平等な世界、社会なんてないのがナイジェリア。

その中で、平等にチャンスが回ってくるスポーツ、「野球」。

子供たちは、この平等にまわってくるチャンスに未来をかけている。

そう思ったら、もっと、真剣にこの子たちと向き合い、どうしたら、もっと大きな球場で、世界に活躍できる選手を生み出せるだろうか!?

そんなことをオンライン野球教室開催中もずっと考えていた。

オンライン野球教室は大盛況の元、無事に開催。沢山の子供たちが、沢山の笑顔で本当に楽しそうに参加してくれた!

でも、私の頭の中では、違うことを感じていた。

オンライン野球教室は瞬間的にはモチベーションは上がる。

でも、このモチベーションを維持し、更に、向上させるにはどうしたら良いのか!?イベントで終わってはいけない…継続性と再現性がなければならない…。

短期滞在しか認められない、ナイジェリア。もっと、もっと、貧困にあえいでいる子供たちの暮らす、世界最大級の海上スラム「マココ」。

何かに引き寄せられるように、残り僅かな滞在時間で、飛行機でラゴス国際空港へ。そして、、世界最大級の海上スラム「マココ」へ。

 

~続く~

 

 

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