- 出典:
- 記者名:嶋泰宣
- 記事タグ:1円
いよいよ、ロチャスファウンデーション運営の学校見学!(^^♪!
700人を超える生徒に出迎えられ、歓迎の民族ダンスから始まり、ダンスに歌に、
終始、笑顔の絶えない子供たちの大歓迎❤❤❤
ロチャスから、この子たちはね、何かしらの理由で、ここにいる。
紛争で両親を亡くしたり、ストリートチルドレンで瀕死の状態だった子、違法幼児就労など…みんな、闇を抱えている。
笑顔の裏側を垣間見た気がした…。
残念ながら、アフリカでは弱さは罪である…弱きものは搾取され、強奪され死にゆく定め…。
すると、実体験に基づく、生徒たちの寸劇が始まった。
村をテロリストに襲われ、目の前で両親を殺され、寸でのところで、救出された女の子。主人公自身が、その被害者だ。
涙ながらに演じる寸劇に、失礼ながら魅了された。
彼女がどうやってここまで来れたのか、実体験を見事に演じきった。
いや、演じたのではなかろう…実体験だからこそ…。
ここでも感じた。いつもいつもそうだ…いつもいつも、被害者は「子供たち」。
ロチャスに聞いた。
どうして、いつも、被害者は子供たちなんだ!?
どうして変われないんだ!?(# ゚Д゚)
熱く問う私に、ロチャスは冷静に答えた。
私も、元政治家だ。イモ州州知事を務めてきた。
変えたくても変われないことがある。
以前は、イモ州には、テロリストが徘徊し、学校は休校、道路もなく、多くのスラム、ストリートチルドレンであふれかえっていた。
正直、今は、まだましな状態なんだ。
私だけでは、変えられない。改善はしているが、私だけでは力不足。
だから、ファウンデーションをつくり、世界中の善意で、改善を継続している。
そして、変わらなければいけない最大の物が分かるかい?
大人であり、政治家であり、「大統領」だ。
オバサンジョ元大統領の時は良かった。経済はうるおい、国が活況と興奮で渦巻き、今でがGDPは南アフリカを抜いて、アフリカ№1の大国へと成長した。
しかし、今は違う。ハイパーインフレが進み、家を借りたくても借りれない人たちで溢れかえっている。しかも、人口爆発。
人口は2億1800万人、99.6%が貧困層…。残りの0.4%が超富裕層。
この構図を変えないといけないし、変わらないといけない。
人口というギフトを持つ、ナイジェリアは、このマンパワー、資源を生かしていかなければならない。
その為には、大統領が強い正義とリーダーシップを発揮しなくてはならない。
だから、私も、大統領選挙に出たよ。
くしくも、最後の三つ巴で落選したけどね…。
力不足だった…。悔しいがこの国では、票を買ったり賄賂が当たり前…。
不正選挙であったのは事実だが、最高裁の陪審員も買収されている…裁判もいい結果には繋がらない…。
はっきり言えることは、大統領選挙に出て良かったよ。いい意味で諦めがついた。私は、政治の世界から離れ、子供たちの未来をじっくり考え行動したい。
なので、ファウンデーション運営に集中するよ。
せめて、目の前の子供たち、2万5千人は明るい未来を歩んでほしい。
そうそう、大統領選挙に出ての収穫は、この人が大統領になればこの国は変われる!!そう思える人物との出会い。
まー、またアブジャへ帰ったら話そう。
ロチャスは悲しそうな眼をしながらうつむいた。
気づけば、外も夕日がのぞき、4時間にもおよぶ歓迎会が催されていた。
さて、お腹がすいてきたかな?とロチャス。
せっかくだから、これから、子供たちは夕飯だ。一緒に食べよう!と。
1人1人の生徒に丁寧に食事を盛り付け、渡していく、ロチャス。
1人1人の目を見ながら、体調や気分の浮き沈みを確認しながら声をかけていく。
ナイジェリアでは牛肉は非常に高価で滅多に食べない。
今日は、歓迎会ということもあり、豪勢な牛肉料理!!❤
無類の肉好きの私にとってはありがたい!!❤
子供たちと会話をしながら、和気藹々と食事をしながら、
「見てー!この絵を私が描いたの!」
「私のも見てー!!」
と無邪気な子供たち。
そこに描かれていたのは、「ナルト」「進撃の巨人」「ワンピース」と
日本のアニメ!
え!?どうして、日本のアニメを知ってるの!!?
「私たちの夢は日本へ行って、日本で働く事!! だから、アニメを読んで、日本語を勉強してるの!!」
マココでもそうだったが、日本はブランドであり、永遠の富の国、黄金のジパングなのである。
バックグラウンドに大きな闇を抱えるこの子たちも、日本への憧れがある。
あぁ、やっぱり、この国から1人でも多く、自由に好きな国へいき、お腹いっぱい好きなものを食べ、働ける環境をつくりたい、作らなければならない!と
強く心に刻んだ。
ロチャスへ、野球振興をナイジェリアで行い、子供たちに明るい未来への選択肢を増やしたい。ただ、その為には資本も資産もいる。
投資をしてほしいわけではない。我々が自力でナイジェリアで稼ぎ、雇用を創出しながら、進めたい。だから伴走をお願いできないか?と打診してみた。
ロチャスは満面の笑みを浮かべ、勿論!その為に、オバサンジョ元大統領は私に君を推薦したんだろ?
詳しくは、アブジャに戻ってから話そう。
今は、子供たちとの対話を優先してあげて欲しい。
そうして、食事を終え、子供たちは、自分たちの部屋へ戻り、自由時間を過ごし、21時に就寝。
イモに来てから、気づいたことがある。
アブジャでは、ロチャスは、私を「ブラザー」と呼んでいた。
イモに来てからは、「ファミリー」と呼ぶ。呼び方が変わっていた。
警護をつとめてくれる、アンディと部屋に戻る中、聞いた。
ブラザーとファミリーって呼び方変わってるのって、ポジティブだよね?
アンディは答えた。
当たり前だろ!ファミリーは最上級の敬意と尊敬の呼び方だ。
ロチャスは、人のオーラを見る。ヤスは彼に認められたんだよ❤
アンディは屈託ない笑顔で肩をポンポンっと叩いた。
すると、アンディのトランシーバーから声が。
相手はロチャスだ。
アンディより、ロチャスが、普段はお酒を飲まないが、生徒も寝しずまった。
少し、お酒を飲みながら話さないか?と。
無論、断るわけもなく、ロチャスのいる部屋へ向かい、シャンパンファイト!
お酒が大好きすぎて、もっと飲むか?もっといくか!?の掛け声に調子に乗って、シャンパン8本を…。
ほろ酔いの中、ロチャスも眠くなり、就寝。
朝になり、ファミリーから、「シャンパンボーイ」に呼び方が変わっていたww
さて、今日は、アブジャへ戻ろう。そして、ビジネスの話をしよう。
そう、ロチャスに促され、また、軍隊、警察、車両、軍隊、警察のけたたましいサイレン音と共に空港へ。
政府専用ラウンジへ案内され、身分を勘違いする歓迎っぷりをちょうだいし、
飛行機を待つ。
はい…以前にも書きましたが、私は、超絶、「飛行機運」がないんです…。
今回もおきましたよ…この運のなさ…。
帰路については、次回にします。
~続く~
⚾WE ARE ONE TEAM⚾